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CFT構造賞

2022年度 CFT構造賞

世界貿易センタービルディング南館

建築場所:東京都港区浜松町二丁目
建築用途:事務所、店舗、駐車場
階 数:地下3階、地上39階、塔屋2階
建築面積:約14,401㎡    延床面積:約95,239㎡
軒  高:188.261 m
主体構造:制震デバイス付きラーメン構造
地下 S造、RC造、SRC造
地上 柱:CFT造(充填コンクリート Fc80, Fc60)、S造
       梁:S造
建築主:(株)世界貿易センタービルディング、東京モノレール(株)、
            鹿島建設(株)
設計者:鹿島建設(株)一級建築士事務所
施工者:鹿島建設(株)
選考理由:
(意匠)本物件は浜松町駅前に建つ世界貿易センタービル本館の建替え計画となる。国際的なビジネスセンターに
            ふさわしい拠点性と象徴性が求められた。シンプルな外装計画と凛とした立ち姿が印象的な建物である。
            南面を開放的なロングスパンとして、片側コアで計画。コンパクトに整理された基準階プラン、採光のある
            ホールや共用部などウェルネスな配慮も見られ、高い評価を得た。
(構造)最高高さ195.821m、地上39階の超高層ビルでありながら塔状比6.15のスレンダーな形状を実現するため、
            CFT柱と制振デバイスを使用して解決した。基準階の面積を増やすオーバーハングを実現するためのCFT造斜め柱、
            ブレース、地中連壁を利用した地下外壁、杭として使用するなど、難易度の高い構造計画を合理的な
            アイデアで解決した。
(耐火)耐火被覆 CFT 柱の大臣認定を新たに取得し、吹付けロックウールの厚さ半減を実現。
(施工)CFT柱の施工法は、地下階には落し込み充填工法を、地上38階FL(177m)までを圧入工法とした(1回の最大
            圧入高さは27.0m)。鋼管内のコンクリート充填状況の確認には、先端可動型ビデオスコープを使用、斜め柱の
            充填にも対応した。
(普及)高塔状比および大胆なオーバーハングによる構造計画は、CFT構造の可能性を大きく高めた。





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