本文へ移動

CFT構造賞

2022年度 CFT構造賞

TOKYO TORCH 常盤橋タワー
  • 写真:川澄・小林研二写真事務所
  • 写真:川澄・小林研二写真事務所
建築場所:東京都千代田区大手町二丁目
建築用途:事務所、飲食店、物販店舗、駐車場
階 数:地下5階 地上40階、塔屋3階
建築面積:約4,037㎡    延床面積:約146,083㎡
軒  高:約192 m
主体構造:
 地下 SRC造、一部S造、RC造
 地上 柱:CFT造(充填コンクリート Fc48~Fc100)
    梁:鉄骨造
建築主:三菱地所(株)
設計者:(株)三菱地所設計
施工者:戸田建設(株)東京支店
選考理由:
(意匠)常盤橋タワーは、東京駅北口に面する常盤橋街区の再開発事業である「TOKYO TORCH」の一環として
    計画された超高層建物である。地下に公共インフラ施設が存在する制約条件がある中、外周柱をCFT造の
    斜め柱としたオーバーハング架構を採用することで、基準階フロアの整形化とともに、大庇とその
    オーバーハング空間を活用したダイナミックな軒下空間を実現。街から広場そして低層の商業施設へと連続し、
    建築の顔となり賑わいを創出している。
(構造)既存地下施設による制約条件を、1階から8階までに達するCFT造斜め柱の採用により、最高の軒高204.58m
   (最高高さ212.00m)38階までの基準階フロアの整形化と増床を実現した。地震動に対しては、基準階には
    座屈拘束ブレースを低層階には粘性系ダンパーを集中的に配置した。風荷重時における揺れと地震時における
    応答低減のため、屋上階にハイブリッドマスダンパーを設置している。
(施工)充填コンクリート強度Fc100を使用。地下部に落し込み充填工法、地上部に圧入工法を採用。地下部は充填高
    さが30.06mあり、長さ30mのトレミー管を採用し、施工実験で充填状況を確認した。また、斜め柱について
    も、事前に模擬柱にて充填実験を実施し、充填性を確認した。
(普及)CFT造斜め柱を使用した大胆なオーバーハングによる超高層ビルの実現は、CFT構造の可能性を大きく高めた。




TOPへ戻る